中島 義道 主宰 哲学塾カント

哲学

中島義道


6月3日(日)17:00~19:00に特別講義(T)「超越論的自我論の淵源と確立――デカルトからカントへの展開――」を行います


かつてのR(「哲学と文学とのあいだ」)は「哲学塾」の正規の講義から切り離して、6月から『読書会』として再開します。

水17:10~19:00、サルトル『嘔吐』、19:10~21:00漱石『こころ』

*初日は6月13日(水)ですが、以後、何週目の水曜日かは不定です。1コマ1000円で、他の講義とは別会計です。


哲学塾の塾生をリーダーにして、次の読書会を開設します。

(1)火17:10~20:00(終わりの時間は多少ずれることがあります)

 フーコー『言葉と物』(邦訳、新潮社)  リーダー、神代健彦さん

(2)金17:10~20:00(終わりの時間は多少ずれることがあります

 デイヴィッドソン『真理と解釈』(邦訳、勁草書房)  リーダー、藤井崇史さん

*初日は未定、7~8人集まったら開始します。参加費は1日あたり1000円です。


6月から「哲学相談室」を開設します。

哲学をどのように自分で学んだらいいのか、哲学科の大学院を受験するにはどうしたらいいのか、などの相談であって、人生相談ではありません。希望者は、相談テーマ(哲学の勉強の仕方、具体的な哲学上の疑問、具体的な哲学書の解釈、大学院受験など)および必要時間を明記して、あらかじめメールで申し込んでください。

第1・第3木曜日 (原則として)午後3時~7時に開設、相談料は30分単位で1000円です。


新講座開設と既存の講座の名称・内容変更のお知らせ

(1)ニーチェ講義について

従来の「C ニーチェとニヒリズム」を「Z 『ツァラトゥストラ』を読む」に改名します。また、2012年2月から「C ニーチェとニヒリズム」では、新たに『道徳の系譜』を読みながら「ニヒリズム」の真の意味を考えていきます。

(2)「A 哲学と人生」の内容を変えます

参加者は中公クラシックの『パンセ』をご用意ください


ほとんどの哲学書は自分勝手に読んでも、じつは何もわからないものです。

哲学書を正確に読み解くには独特の技術が必要で、いい加減なわかり方ほど危険なことはありません。こういう理念のもとに、さまざまな西洋(翻訳)とわが国の定評ある哲学書を題材にして、一字一句正確に読む訓練をするのがこの塾です。

まじめに哲学を志す人なら、誰でも参加できます。



*各講義は110分、講義のあいだの休み時間は10分です。



<5月の開講予定>

  •  
  • ①13:10~15:00
  • ②15:10~17:00
  • ③17:10~19:00
  • ④19:10~21:00
  • 3日(木・祝)
  • D4
  • 4日(金・祝)
  • D5
  • H1
  • 5日(土・祝)
  • D6
  • P3
  • 6日(日)
  • La
  • La
  • P1
  • G1
  • 10日(木)
  • S3
  • H2
  • 12日(土)
  • D7
  • S1
  • S2
  • P2
  • 13日(日)
  • D8
  • 17日(木)
  • S3
  • H1
  • 18日(金)
  • H2
  • Sh
  • 19日(土)
  • D9
  • 20日(日)
  • D10
  • P1
  • 24日(木)
  • S3
  • 26日(土)
  • S1
  • S2
  • 27日(日)
  • G1
  • G2




*D4~D10:ドイツ語初級



<6月の開講予定>

  •  
  • ①13:10~15:00
  • ②15:10~17:00
  • ③17:10~19:00
  • ④19:10~21:00
  • 2日(土)
  • P2
  • 3日(日)
  • La
  • La
  • 9日(土)
  • 10日(日)
  • S1
  • S2
  • P1
  • 14日(木)
  • S3
  • H1
  • 16日(土)
  • H2
  • P3
  • 17日(日)
  • G1
  • G2
  • P2
  • 21日(木)
  • G2
  • 22日(金)
  • Sh
  • 23日(土)
  • 24日(日)
  • G1
  • 28日(木)
  • H1
  • G2
  • 30日(土)
  • S1
  • S2
  • Tj






A.哲学と人生

直ちに(狭義の)哲学に入る前に、生きることの意味、死ぬことの意味、哲学することの意味などを考えていきます。まったくの初心者を歓迎します。今までは私の『明るいニヒリズム』を中心に話しましたが、これからしばらくはパスカルの『パンセ』を読んで、「神なき人生の虚しさ」について考察します。参加者は中公クラシックの『パンセ』をご用意ください。


B.カント入門

カント認識論の基本構図を学びます。

『純粋理性批判』を「第二部門 超越論的論理学」から読み始めます。テキストは平凡社ライブラリー(上)を使います。


C.ニーチェとニヒリズム

『道徳の系譜』(ちくま学芸文庫)を中心に、ニーチェのいうニヒリズムの意味を正確にとらえ、さらにニーチェを超えてニヒリズムとは何かを探るのがこの講義の目的です。


D.ドイツ語中級

ルター訳聖書をはじめ、哲学、文学、精神医学、歴史などの文章を読みます。ドイツ語初級文法を一通り終えていることが受講の条件です。


F.分析哲学入門

分析哲学の基本書を読んでいきます。さしあたり、クワインの『論理的観点から』(勁草書房)に収められている論文のいくつかを読みます。講師は藤井崇史先生。


G1/G2現象学研究

フッサールの現象学を学びます。G1では、これまで通り『イデーン』を、G2では『内的時間意識の現象学』を読んでいきます。テキストは、両方ともみすず書房版の翻訳を使います(翻訳書を準備できない場合は、コピーを配ります)。G1は誉田大介先生が担当します。


H1/H2ヘーゲルに挑む

超難解と言われている『精神現象学』に挑みます。H1は「序論」、H2は「自己意識」を並行して読んでいきます。テキストは平凡社ライブラリー版(上・下)(樫山欽四郎他訳)を使います。


J.時間と自由

べルクソンの主著であり、エスプリに充ちた『物質と記憶』を解読していきます。現在、第二章に入ったところです。ちくま学芸文庫の翻訳を使います。


K.キルケゴールを読む

『不安の概念』(岩波文庫)を読みます。それを通じて「生きること」ならびに「哲学すること」の意味を考えていこうと思います。


La.ラテン語初歩

昨年9月から始め、名詞、形容詞の第1~第3活用、動詞の過去完了、未来完了まで終えました。大まかにこの程度の知識を持っている方は途中でも参加可能です。テキストは『ラテン語初歩』(改訂版)田中利光著、岩波を使っています。これを準備することができない場合は、プリントを配ります。


L.レヴィナスを読む

レヴィナスの他者論・「顔」論・時間論を中心にしたアトラクティブですが、きわめて難解な倫理学を読み砕いていきます。テキストは『全体性と無限』(岩波文庫)を使います。

(講師:宇田川尚人先生)


M.アリストテレス『ニコマコス倫理学』を解読する

『二コマコス倫理学』を、ギリシャ語にまで遡り(とはいえギリシャ語の知識は必要ありません)、最近の研究成果も踏まえてできるだけ詳細に読んでいきます。テキストは岩波文庫版を使います。講師は立花幸司先生。


N.西田幾多郎を読み解く

いよいよ西田の場所論に入り、「場所」(『場所・私と汝』岩波文庫)を読んでいきます。その過程を通じて、哲学書の難解さの要因はどこに潜むのか、現代日本において西洋哲学を学ぶとはいかなることか、等を考えていきたいと思います。教室では岩波文庫版を使いますが、日本語なので他の版でもかまいません。


P1/ P2/P3.現代哲学の諸問題

P1では分析哲学の祖とも言うべきフレーゲおよびラッセルの提起した諸概念を学びます。テキストは『現代哲学基本論文集I』(勁草書房)。(講師:高村夏輝先生)P2は、ストーロソンの『個体と主語』(みすず書房)を読みます。絶版なので、プリントを渡します。(講師、村井忠康先生)P3は現代(分析系)倫理学の代表者として名高いウィンチの「道徳から見た行為者とその行為」を読みます。(講師、河田健太郎先生))


S1.哲学入門(自然・論理)

本講座は文字通りの哲学入門です。「哲学」は何をテーマにするのか、「哲学的センス」とはいかなるものか、なぜ「ヨーロッパ哲学」を学ぶのか等々、広く「哲学とは何か?」という問いと正面から取り組み、そのために比較的平易であって含蓄豊かな哲学書を読んでいきます。現在は、クリプキの『名指しと必然性』(産業図書)を読んでいます。絶版なので、プリントを渡します。(藤井崇史先生との協同講義)


S2.哲学入門(時間・自由・行為)

同じく哲学入門であり、いまは拙著『「私」の秘密』(講談社選書メチエ)を読んでいます。参加者は本書を用意してください。


Sh.哲学の最先端

現代なお議論されている哲学の諸問題を、独自の角度から切り込んでいきます。さしあたり、テキストはカッシーラーの『実体概念と関数概念』(邦訳、みすず書房)を使います。本書を準備できない場合は、コピーしたプリントを配ります。講師は塩谷賢先生。


W.ヴィトゲンシュタイン入門

『哲学探究』を読んでいきます(こちらで準備した対訳のプリントを渡します)が、単に「聴講」するのではなく、自由活発な討論の場を開きたく思います。これは木曜4限に固定します。(講師、荒畑靖宏先生)


U.カント『判断力批判』を読む

美学の最高峰と言われている『判断力批判』を「美学的判断力の批判」から読みます(「序言」「序論」は読みません)。参加者は岩波文庫版を用意してください。


Z.『ツァラトゥストラ』を読む

きわめて難解なニーチェの『ツァラトゥストラ』(ちくま学芸文庫、上・下)をできるだけ厳密に解読していきます。現在、第3部の終わりごろを読んでいますが、途中参加も可能です。


T.特別講義 6月3日(日)17:00~19:00 講師:湯浅正彦氏

テーマ:超越論的自我論の淵源と確立――デカルトからカントへの展開――


経歴:東京大学大学院博士課程修了、博士(文学)、立正大学教授、日本フィヒテ協会賞受賞

  

著書:存在と自我(勁草書房)、超越論的自我論の系譜(晃洋書房)他。

  

湯浅氏は、現代日本の代表的カント学者であり、とくに「超越論的観念論」の正確な理解にかけては右に出る人はいません。哲学に向かう態度はおそろしく真剣であり、一字もゆるがせにせずにテクストを厳密に読解することに関しては、カント学者間でも定評があります。この機会に湯浅氏の全身から「哲学することを学ぶとはいかなることか?」を感じ取ってもらえればと思います。とはいえ、大の酒好き、宴会好きで、とても人間味のある男と言えましょう(昨年若い奥さんをもらい、さらなる周囲の評判を勝ち得ました)。唯一の(?)欠点は頭の悪い人が大嫌いなこと。当日、頭の悪い(と自覚している)人は、そっとおいでください。


*30名程度で打ち切ります。聴講料2000円(他、哲学塾以外の方は必要経費としてさらに1000円お払いください)。講演後、簡単な懇親会を開きます(会費500円~無料、参加人数による)。




聴講料(1ヶ月あたり)


1回  2,000円(3回までは、1回につき2000円ずつ)

2回  4,000円

3回  6,000円

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

4回  7,000円(以下、1回につき1000円ずつ加算)

5回  8,000円

6回  9,000円

7回 10,000円

・・・・・・・・・・・



※1 入塾費3000円をはじめにお払いください(これは返還しません)。

※2 コピー代・光熱費を含む「諸経費」を月額1000円いただきます。

※3 学割:(学部)学生(あるいは、同年齢で休学中、退学者、無職などこれに準ずる者)は、
     すべての科目において(特別講義も含む)一律1000円です。

※4 遠距離参加者(月額交通費がおよそ3万円以上かかる者)は、
     すべての科目において(特別講義も含む)一律1000円です。

※5 各月15日までに「聴講予定表」を提出し、聴講料はその月の16日から月末のあいだに、
     所定銀行の所定口座に振り込んでください。


中島義道
  • 中島 義道 (Yoshimichi Nakajima Ph.D)
  •  
  • 1946年生まれ。
  • 1977年 - 東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了
  • 1983年 - ウィーン大学哲学博士
  •  
  • 電気通信大学人間コミュニケーション学科元教授。
  •  
  • 著書に『哲学の教科書』『時間と自由』(講談社学術文庫)『哲学実技のすすめ』(角川ワンテーマ)『哲学の道場』(ちくま新書)『カントの時間論』『カントの自我論』(岩波現代文庫)『「死」を哲学する』(岩波双書哲学塾)『観念的生活』(文藝春秋)、その他多数。
  • 著書紹介ページ



参加希望の方は、(1)生年月日、(2)住所(郵便番号も)、(3)緊急連絡先(携帯電話番号またはメールアドレス)を添え、ご希望の講義名を明記して申し込んでください。各講座とも20名程度で打ち切りますが、希望者はwaiting listに載せることもできます。直ちに、こちらから可否をお伝えします。

E-mail:スパム対策の為に画像化しています。



緊急報告 朝日カルチャーセンターで私の『純粋理性批判』と『判断力批判』を受講されていたみなさまへ!

ご存知のように、朝日カルチャーセンターと「雇用契約の正当性」について争いが生じ、2011年9月末からすべての講義を中断しておりましたが、現時点で再開する見通しがなくなり、長く続けてきた『純粋理性批判』(第1・3木曜日、18時45分~20時45分)と『判断力批判』(第2水曜日、16時~18時30分)を中断せざるをえなくなりました。つきましては、これまで長く聴講していただいた方々に対して当塾を使って以下のように対処いたしますので、ご理解お願いいたします。

(1) 『判断力批判』は2012年4月から当「哲学塾」で隔週土曜日の③限(17時10分~19時)に開始します。ただし、「美学的判断力の批判」から読み始めますので、朝日カルチャーセンターで最後まで受講されていた方は、最後の講義の箇所に9月以降に「つながる」と思います。

(2) いずれ『純粋理性批判』「序論から」も当塾にて再開する予定です